令和元年度 子どもの居場所づくり大作戦PART2が開催されました

11月22日(金)に盛岡市プラザおでってにて、子どもの居場所づくり大作戦PART2が開催されました。

第一部 子どもの居場所ネットワークいわて加入団体による情報交換会
     これから子どもの居場所を立ち上げる予定団体も含めて開催いたしました。
     各グループに分かれてそれぞれの活動の紹介をしながら、課題などを出し合い交流しました。     これからオープンする団体さんにはとてもいいアドバイスがいただけ力になりました。共通の     課題や要望については来年度の活動に繋げて行きます。
第二部
講座1 「岩手県子どもの生活実態調査」中間報告について
     岩手県保健福祉部子ども子育て支援課 才川 拓美氏より、平成30年8月20日~12月末に岩手     県内の小学校5年生、中学2年生の「児童生徒」及びその「保護者」全てに実施した調査の内容     を中間報告の概要としてお話しいただきました。子どもの食事では収入階層別が中央値未満の
     世帯では「毎日食べる」と回答した割合が低く大人の家族と朝食を一緒に食べるかについては
     「よくある」と回答した割合が低いなどがわかりました。
    「岩手県子どもの生活実態調査」より
     学校生活に状況では中央値未満の世帯では、子どもの授業の理解度が低い傾向が見られれ、授     業がわからない理由(複数回答)では家庭学習の不足に係る項目(「宿題や課題をしていない     から」「予習・復習をしていないから」)を選択した割合が高くなっている。進学先では両親     のいる世帯・母子世帯・父子世帯のいずれでも理想的には「大学まで」進んでほしいと回答し     た割合が多いが、現実的には「高校まで」進むと考えていると回答した割合が「大学まで」よ     りも高い。そのように考える理由では特に母子世帯において「経済的な事情から」の割合が最     も高い。子どもの生活に関する相談相手(複数回答)では「民生委員・児童委員」や「保健セ     ンターや市町村の窓口」など公的な相談窓口を選択した割合が低く、お金の相談・家計管理で     は就学援助世帯の28.1%が相談できる人がいないと回答している。
     子ども食堂については、収入に関わらず約半数の子どもが「行きたい」と回答している。「行     きたい」と回答した子どものうち、8割が「住んでいる学区内」にあれば利用したいと回答して     いる。
     これらの結果からも子どもの居場所の必要性が裏付けられました。今後更に子どもの居場所づ     くりの活動が進んで行くよう皆様のご支援とご協力をお願い致します。

講座2 SDGsから考える子どもの居場所づくり
     特定非営利活動法人環境パートナーシップいわて専務理事佐々木明宏氏と、2030SDGsファシ     リテーター丸尾美由紀氏を講師に迎え、SDGSとは何か?について概要をお話しいただきまし     た。お話しの後はワールド・カフェで各グループでSDGSの17のゴールと自分たちの活動がど     う関係しているかを考えました。その後に、SDGSのゴールが達成されたらどんな世界・社会     になるか、自分たちの暮らしや活動はどのようになっているかを想像して2030年までに自身が     取り組みたいことを発表し合いました。普段、目の前のことにとらわれ、なんとなく無力感や     諦めに近い感情も持ちながら活動している部分もある中で、目線を上げて明るい希望を持ち、     繋がりを大事に活動していく意欲を持つことができました。もっと勉強したい、多くの人に広     がり理解がひろがれば世界も変わるのではとの感想も寄せられました。

 

講座1 才川拓美さん 講座2佐々木明宏さん
   丸尾美由紀さん
講座風景
2019年12月23日